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内定辞退防止のヒント
就活生の意識・動向

就活生の入社先企業決定要素と企業の訴求ポイント

10月に入り多くの企業で内定式が実施され、2019年卒の就職活動もひとつの区切りを迎えました。今年の就活生は最終的に入社先企業を決める際に、どんな点を判断材料にしたのでしょう。就活生が入社決定の判断材料にした点は、すなわち企業が自社をアピールすべきポイントとなります。さらにそれらの点で就活生に自社の魅力が十分伝わらなかったことが内定辞退につながっている可能性が高いと考えられるところから、内定辞退を防止策を考える上でも重要なポイントだと言えます。

では、就活生が入社先企業を決める際に重視した点を株式会社マイナビの「2019 年卒 マイナビ学生就職モニター調査8月版」で見てみましょう。入社先企業を決めた就活生の割合が5割を超えた5月以降は、順位に若干の変動はあるものの「重視した点」の1位から7位までは同じあることがわかります。さらに2018年卒の同調査でも最終調査月の8月の調査結果は2019年卒と全く同じとなっているところから、下記の7項目は就活生が入社先決定に際して重視する要素としてかなりの普遍性があると考えても良いでしょう。

(就活生が入社先企業を決める際に重視した点/ベスト3まで回答)※2019年卒8月調査結果

1. 自分が成長できる環境がある
2. 福利厚生制度が充実している
3. 希望する勤務地で働ける
4. 社員の人間関係が良い
5. 給与や賞与が高い
6. 企業経営が安定している
7. 社会貢献度が高い

自社の魅力をアピールするポイントの絞り込み


これらの結果を参考にしながら自社のアピールポイント明確にしていくことは、就活生に対して自社の魅力を伝えやすくし、内定辞退の防止にも役立つと考えられます。但し、無理にこれらをなるべく多くアピールポイントとして訴求していこうとすると、自社の魅力の訴求ポイントがぼやけてしまい、かえって逆効果になってしまう危険性もあります。自社の魅力として無理なくアピールできるポイントに絞って、重点的に訴求していった方が効果は期待できるでしょう。

これらの中で「福利厚生の充実度」や「給与の高さ」といった待遇面に関しては、他社との比較ではアピールポイントにできるほど高くはないと感じる企業の方も多いかもしれません。でも、全ての企業との比較のではアピールポイントにできるほどの高待遇ではなくても「同じ業界内」や「同じ地域の中」で比較すればアピールできる場合もありますので、そうした「見せ方」を考えることも必要です。

ただ、こうした待遇面でのアピールのしかたには工夫も必要です。単に待遇の良さを伝えるよりも「待遇を良くしている理由」を伝えることで、就活生への訴求力は高まることが期待できます。たとえば健康管理面の福利厚生が充実しているのであれば「安心して働ける環境づくりを重視している」という意味でアピールすれば、ブラック企業を避けたいという意識やワークライフバランスを重視する意識の高い最近の就活生には安心感を与えられる要素となるでしょう。

あるいは社内のサークル活動が充実しているのであれば、それによって「良好な人間関係がつくられている」という点を伝えることで「社員の人間関係が良い」という別の入社先決定要素のアピールにもつながります。

自社の魅力としてあてはまる項目が無い場合


では「これらの7項目のいずれも自社の魅力としてうまくアピールできない」という場合はどうしたらよいでしょうか。マイナビ社の調査で「入社先決定の際に重視した点」として挙げられているのは上記の7項目だけではありません。調査時期による変動や文系・理系による違いなどもありますが、ある程度の割合の就活生が重視しているポイントとしては下記のような項目も挙げられています。

・企業の成長性が見込める
・社員が親身に対応してくれる
・経営理念・企業理念に共感できる
・技術力がある

これらの中で「社員が親身に対応してくれる」という点は、アピールポイントとして訴求するものではありませんが、就活生との接し方によって好印象を与えることができますので、全ての企業にとって自社の魅力として訴求できる要素です。

いずれにしても、自社の魅力のアピールを考える際には、こうした就活生の意識を強く意識することが内定辞退防止策を考える上でも重要となります。

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