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新卒採用トピックス

「ヒト」の魅力を重視した内定辞退防止策の広がり

就活生はOB・OG訪問や企業説明会など、就職活動の中で出会った先輩社員に好感や憧れを抱くことで志望動機が高まることが知られています。マイナビ社の調査によればOB・OGの印象によって次の選考ステップに進みたいと感じたことのある就活生は76.5%に上ります(2019年卒マイナビ学生就職モニター調査5月版)。

また、面接官とのやりとりで志望動機が高まったという就活生も最近では特に増えてきています。同じくマイナビ社の調査では面接官とのやり取りの中で「ぜひこの企業に入社したいと思ったことのある」という就活生は67%に上っており(2019年卒マイナビ学生就職モニター調査6月版)、内定辞退の防止策としても面接の効果が注目されてきています。

このように、企業の業績や将来性、待遇面などといった「企業自体の魅力」とは別に、そこで働く「人」の魅力が就活生の志望動機に大きな影響を与え、内定辞退防止策としても活用できることに改めて注目が集まり、そうした「ヒトの魅力」を積極的に活用した企業アピール手法が広がり始めています。

OB訪問アプリ


いわゆる「OB訪問アプリ」は、Web上で面識のない就活生と社会人のマッチングを図り、OB・OG訪問につなげられるというサービスです。

そのしくみを簡単にご紹介すると、社会人と就活生がそれぞれOB訪問アプリ上にプロフィールを登録し、就活生が興味を持った社会人に対してOB・OG訪問を申し込み、社会人がそれを承諾すると面談などにつながっていくというものです。

こうしたサービスを展開している企業は複数あり、所属する企業の採用活動とは関係なく社会人がボランティア的に就活生の相談に乗るという形が主流のものから、企業が採用活動の一環として自社のリクルーターを登録させて就活生のOB・OG訪問などにつなげるといったものまで特徴も異なります。

そうした中で、企業が採用活動として積極的にOB・OG訪問に活用するタイプのものは、「人の魅力」をメインにした企業アピール手法だと言えます。

こうした取り組みの画期的なところは、OB・OG訪問をインターンシップや企業説明会と同じように不特定多数の就活生が申し込める「就活イベント」として活用できるようになったところにあります。

従来からOB・OG訪問を通じて応募してきた就活生は、選考中や内定後もOB・OGを通じて企業アピールや入社勧誘がしやすいため、他の内定者に比べて内定辞退を防止しやすいという面がありました。ただ、こうした形で応募につなげられるのはOB・OGと何らかのつながりのある後輩学生に限られてしまうため対象者が限られてしまい、まとまった人数の応募者を確保するための手法とはなり得ませんでした。

ところが、不特定多数の就活生を対象にした就活イベントとしてOB・OG訪問を活用できるようになったことである程度まとまった人数の「母集団形成手法」として活用することができるようになりました。しかも応募後もOB・OGを効果的にリクルーターとし活用できるため従来の母集団形成手法を上回る内定辞退防止効果が期待できます。

今後は、こうしたOB・OGとのマッチングサービスを提供する企業の増加が予想され、OB・OG訪問のネット上でのマッチングが普及していくことで、大手企業を中心に自社のサイト上でも同様のOB・OG訪問の受付が広がり、数年以内にはそうしたスタイルがスタンダードになっていくことも考えられます。

そうなるとOB・OG訪問に対応するリクルーターによる就活生の志望意欲への影響は今まで以上に高くなり、リクルーターを採用活動にどれだけ真剣に取り組ませられるかが、内定辞退防止のためにも人事部門の腕のみせどころになっていきます。今後も厳しさが続く新卒採用市場で「勝ち組」となるためには、その日に備えていち早くリクルーターのさらなる戦力化に取り組むことが望まれます。

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